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続「高校生活の理想と現実」下

「捨てる」と「切る」と
「楽」と夏休みの経験糧に
身につけたけれど
このままでは終われない

著者 境 淳(筆名 中部地区の高校生)

2000年12月20日(水)産経新聞静岡版”学びと教えの現場から”掲載
 僕は進学校に通っている高校一年生。入学当時こそ「文武両道」を目指したけれど、一学期は「武」に力を入れすぎて、「文」は散々だった。
 そこで、夏休み前に「七月中に、すべての課題・宿題を終わらせる。その後、予習
・復習をして二学期はみんなより一歩先を行こう」というプランを立てた。そのことは前回、紹介した。ところが---。

◆浮かれる暇もなく

 夏休みだー、と浮かれるひまもなく,特別指導が始まった。三時限で終わるが,結局午前中はつぶれる。
 授業は、教科は数学・英語・国語(古典)だ。特に数学と英語はどんどん進んでいく。理解するのに必死だ。英語は、一日一単元のペースで進むことが多かったけれど、一日二単元ずつということもあった。数学は一学期の終わりにやり始めた確率の単元を終わらせた。
 三教科とも予習をしていかなけらばならない。そして宿題も−。数学はその日にやったことの確認問題、英語,国語は次の日の予習が出た。数学と英語は二時間,国語は一時間から一時間半程度かかった。たまったものではない。

◆部活は朝夕二回に

特別指導のあるときの部活は、早朝が五時半から八時、夕方は四時から六時あるいは七時までとなった。
 早朝は二百bトラックを使ってスピード練習を行った。体調不良以外はほとんど参加した。夕方は筋トレが中心になった。腹筋が痛んだり,辞書を持つことすらつらいほど腕が筋肉痛になったりした。
 夏休みの前半は、一日のサイクルが「部活+特別指導+昼寝+部活+睡眠」というサイクルになっていった。とても、夏休みの課題・宿題に手をつける状態ではなかった。

◆朝の部活が長くなる

 八月に入り、特別指導は終わった。部活を一生懸命やった。一日のサイクルが「部活+昼寝(もしくは学校で勉強)+部活+睡眠」となった。
 朝の部活(六時〜十時)をやって,へとへとになって家に帰る。一段落つくとぐっすり夢の中。そして再び部活。帰宅すれば,もう夕飯になっていて,風呂など済ませ,さて寝るか---という具合になってしまった。
 一方、夏休みの課題・宿題はというと,八月の最後に全体の六割程の答えを写して一週間でかたづけた。
 「よくこなせたな」と思う。「まぁ,答えは写したけど,それでも,集中すればこんな短期間でこなせるのだ」と知った。「実は,かなりの潜在能力があるんじゃないのか、俺は---」。我ながらスバラシイ。

◆手抜きも出てくる

 二学期になって、部活の新人戦があって,それを過ぎたころから,ますます部活にのめりこんでいった。
 しかし、適度にその一週間をやり抜けれらるように勉強・睡眠・運動などのバランスが取れるようになった。週の初めは元気だが,週末は眠くて仕方がない−ということがなくなった。
「楽をしつつ効率的に、勉強も部活も能力を伸ばしたい」という気持ちになっていった。 学校生活にいい意味でも,悪い意味でも慣れてしまって,そのことが日常生活に現れてきた。手を抜ける場面を見つけたことが一番の変化だろう。 授業の方は、教科の授業進度を把握した。そして、進度の目星をつけて予習する。そのお陰で、予習するタイミングがつかめた。また、教室の先生のことがほぼ分かり,寝ていても怒らない先生の授業は、睡眠時間にまわし始めた。 部活も、その日の体調や気分などで,疲れが残らないようにコントロールするようになった。
 つい二ヶ月前までは「どうにかしよう」と思っていたが,結局たどり着いた先は
「捨てられることは捨てよう。頑張れることで頑張ろう」
だった。
 「勉強しなきゃ」とは思いながら、「でもな---」が多く、今は、だらけてしまって、やっぱり課題しかこなさない僕だけれど---。このままでは終われない!

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